「同時関係分析法」による類義キーワードの抽出
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概要
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筆者らは、感性工学のための「心理感覚モデル」の構築の方法論として、提示された刺激に対して自由申告された表現用語(説明語と印象語)に対して、「"同じ"対象に対して、"同時に"申告された言葉の間には、なんらかの因果関係や相関関係がある」という仮説を設けて、モノ(製品)の仕様や刺激のコンテンツ(内容)と表現用語の間、あるいは、表現用語同士の間の"なんらかの関係"を計数的に評価できる「同時関係分析法」を開発し、その応用を試み、成果を挙げている。図1は、「同時関係」の概念的な説明図である。(1)式はその計算式で、第1式の右辺の第1項の前半は、条件iの下での条件付きのjの出現頻度、後半は、一般的なjの出現頻度であり、条件項iから結果項jへの同時関係の確かさの値である〔r_<i→j>〕は、両者の差分である。(i≠jのとき) r_<i→j>=max〔(<P_<ij>>/<P_i>-P_j),0〕(i=jのとき) r_<i→j>=1 ・・・・(1)この報告では、この方法論を、(1)「用語辞典」の各項目の説明文に含まれているキーワード、(2)「学術論文」に執筆者自身が付けたキーワード、(3)「新聞記事」の各記事の本文に含まれているキーワードの間の"なんらかの関係"に適用し、情報(文献)検索に有効と考えられる、キーワードの拡張のための類義あるいは関連キーワードの抽出を試みた。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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