「心理感覚モデル」の構築のための「同時関係分析法」の開発(その2)
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概要
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前報では、モノ(生活用品や工業製品)の外観デザインに対して自由申告された表現用語に対して、「同じ対象について、"同時に"申告された言葉の間には、なんらかの因果関係や相関関係がある。」という仮説を設けて、モノの仕様と説明語や印象語の間、あるいは、説明語や印象語同士の間の"なんらかの関係"を、計数的に評価し、この結果を「もし〜ならば〜」の形をした「心理感覚モデル」として利用する「同時関係分析法」の基本的な方法と手順を示した(図1、図2)。(1)式は、言葉iと言葉jの回答の割合をそれぞれP_iとP_j、言葉iと言葉jが同時に回答された割合をP_<ij>とした場合の、言葉iに対する言葉jの「同時関係」の確かさの値r_<ij>である。ちなみに、言葉iと言葉jに対する言葉kの「同時関係」、あるいは、ある物理的な仕様だけに限定した場合の言葉iに対する言葉jの「同時関係」なども想定することができ、(1)式と同様の計算式で、その確かさの値を計算することができる。(i≠jのとき)r_<ij>=max(<P_<ij>>/<P_i>-P_j,0)(i=jのとき)r_<ij>=1・・・(1)本報では、この方法論の体系化のため、(1)仮説の解釈の拡張、(2)「同時関係」の確かさの信頼性の評価、(3)「SD法の評価データ」への適用、(4)「べイズの定理]の利用について行った検討の結果を報告する。
- 1995-03-15
著者
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