回転と大きさに依存しない形状類似度に基づく画像の内容検索

概要

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画像の検索方法の一つに、内容検索がある。内容検索とは、画像の内容に直接関連する情報を数値または文字列で表現しておき、利用者の提示したキーと蓄積画像の類似度を評価し、類似度の大きい画像を利用者の望む画像の候補として選出する方法である。現在では画像をいくつかの領域に分割し、各領域の持つ物理的特徴量を参照することで内容検索を行なう画像データベースシステムが存在する。この類似度評価に用いる物理的特徴量として色彩特徴、形状特徴、位置、テクスチャー特徴などが挙げられる。このうち形状特徴を扱った画像データベースシステムでは形状特徴を主に領域の大きさを得るためだけに用いている。これは形状が他の特徴量と比べて多くの情報を含んでおり、形状の類似度を求めるのが難しいためである。また、図鑑のように、対象となる物体と背景が明確に分かれた画像、つまり物体を構成する領域と背景が明確に分割することができる画像に対する検索を行なう時は、対象となる物体の位置、大きさや向きに関係なく検索側の望む画像を選出する必要がある。そこで本研究では各領域の物理的特徴量の中で形状特徴に着目し、領域の尺度に関して不変な形状の記述を用い、領域の位置、大きさ、向きや内包関係に不変な領域の類似度の算出を目的とする。本研究の検証実験として、自然画像を対象とした領域分割により得られた各領域の持つ特徴量(色、大きさ、形状、位置)をもとにスケッチ画像による検索を行なった。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

回転と大きさに依存しない形状類似度に基づく画像の内容検索

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