マルチスペクトル画像撮像系による物体識別の検討

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概要

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カラー画像で画素単位に得られる情報として、色情報がある。色情報は、領域抽出・分割においての有用な情報として用いられる。このようなカラー画像処理では、『色の違い』が、『物体 (材質) の違い』を表すという仮定のもとに行われていることになる。しかし、実際には、条件等色 (メタメリズムmetamerism) の問題が存在するため、同じ色を持つ物体でも同じ材質で構成された物体とは限らない。このような条件等色の成立する物体の識別には、物体の分光反射特性の違いを利用した識別が有効である。本報告では、入射光のスペクトル分布を画素値として得ることのできる撮像系として、液晶チューナブルフィルタを用いたマルチスペクトル画像撮像系を紹介する。そして、これを用いた条件等色下の物体識別の実験について報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

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