深い知識に基づく制御用エキスパートシステムの開発(1) : 機能構成
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概要
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エキスパートシステムは、診断問題を中心にして発展し、現在は計画問題、設計問題等に応用が広がりつつあり、一部には実用化されているシステムも出はじめている。一方、制御問題は、診断問題を内包しており、操作シーケンスの生成等のような計画/設計問題にまでおよぶ総合問題と、とらえることが出来る。その上、性能的にも、リアルタイム性、安全性、安定性が求められるという非常に難しい問題である。本研究は、論理型言語でのAI技術を制御分野に適用し、その可能性を検証することを目的にする。そのため、対象領域を火力発電プラント制御とし、より高度な制御を行なう為に必要なプラントの構造、動特性の記述に適した知識表現法の研究開発、及び対象プラントのモデルをコンピュータ内に構築し、そのモデルを利用した推論により対象プラントの制御操作を生成する方法の研究開発を行っている。本稿では、まず現状のプラント制御システムの問題点を抽出し、プラント制御における深い知識に基づく推論の有効性を述べる。さらにシステムの機能構成についても述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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小島 昌一
(株)東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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河野 毅
(株)東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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山本 久志
(株)東芝 府中工場
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持地 繁
(株)東芝府中工湯
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酒井 正美
(株)東芝 システム・ソフトウェア技術研究所
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水戸 紀之
(株)東芝 府中工場
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小島 昌一
(株)東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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小島 昌一
(株)東芝
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