時系列データを定性的に記述するための区間解釈法の検討

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概要

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国際電話網における網監視等、時系列データを観測・診断するエキスパートシステムでは、観測された時系列データを定性値に変換する写像関数と定性的に記述された知識により診断を行なう知識ベースを直列に接続する構成が一般的である。このようなシステムでは、知識ベースの診断が観測データの増減判定に直接依存するため、写像関数における増減判定のための区間設定(量子化)によって診断性能は大きく影響を受ける。このため筆者らは、国際電話網の悪化事例をもとに診断性能を最適化する区間の設定方法を提案し、回線群毎の微妙な区間設定の最適化方法を示した。しかし、均質な運用保守基準で診断を行なうためには、区間解釈の基準を統一する手法も必要となる。そこで本稿では、網管理パラメータなどの相加性を持つ時系列データを対象として、相加性に基づく時系列の変換に対して、区間解釈の意味を保存する区間構成手順を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

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