分散オブジェクト開発用ツールキット
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概要
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近年, 計算機環境の分散化が進み, ミドルウェアとして分散オブジェクト環境が注目されている. 分散オブジェクト環境は現在OMGにより標準化が進行中であり, 分散オブジェクト間の通信機構についてはCORBA V1.1として標準仕様が規定され, これに準拠した製品も発表されつつある. このような分散オブジェクト環境を利用すると, 分散アプリケーションの作成時につきものである, 操作対象のデータの位置やプロセス間の通信の管理が簡単になる. これらの処理を新たに分散処理記述用の言語を作成し, それを用いて記述する方法もあるが, 分散オブジェクト環境を利用するほうがより実際的である. しかし, 我々が実際に分散オブジェクト環境上で分散アプリケーションの作成を行ってみた限りでは, まだ十分に簡単になったとは言い難い. 特に単一言語環境に慣れたユーザにとっては, 新たにインタフェース記述言語(Interface Definition Language:IDL)を覚えたり, オブジェクト登録作業が増えるために負担が大きい. 本稿では, 以上の問題点を考慮し, 多くの分散環境でアプリケーション作成の支援が可能であるような, CORBA V1.1準拠の分散オブジェクト環境上の分散オブジェクト開発用ツールキットの概要について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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中澤 修
沖電気工業株式会社
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森 健
沖電気工業(株)
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中澤 修
沖電気工業
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森 健
沖電気工業株式会社 マルチメディア研究所
-
乙川 進一
沖電気工業株式会社マルチメディア研究所
-
乙川 進一
沖電気工業株式会社 マルチメディア研究所
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