分散ソフトウェア開発用ツールキット : 環境

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概要

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近年, 計算機環境の分散化が進み, アプリケーションシステム自体もネットワーク結合された複数の計算機を意識する分散マルチプロセス型となりつつある. しかし, マルチプロセス型のシステムを開発するためには, プロセス間通信による複数プロセス間の同期/交信処理が必要となり, Socket/StreamあるいはRPC等の低レベルなAPIを利用しなければならない. また, マルチプロセスプログラム開発のためのデバッグ環境も提案されているが, 分散環境下では分散プロセスの状態把握が容易ではなく, プロセス間のグローバルな時間管理などに問題があった. そこで, 我々はオブジェクト指向の概念に基づき, 複雑な通信処理を隠蔽した分散アプリケーション開発用オブジェクト指向ライブラリと, そのライブラリを利用してプログラムを作成するための開発支援用ツールの開発を行なった. 本論文では, 現在試作中の開発支援用ツールの概要を述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

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