n層状態モデルにもとづくネットワーク障害検出法
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概要
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近年、計算機ネットワークの広域化/大規模化にともなって、有効なネットワーク管理の必要性が高まっている。計算機ネットワークの管理は分散した情報や時間的に変化する情報を扱う分散処理であり、障害の原因究明等、目的が明確な場合でもその実現性は常には保証されない。したがって、ネットワーク管理においては、目的の実現可能性を特定できることが重要である。そのためには、ネットワーク管理をモデル化し、形式的に定義する必要がある。本稿では、TCP/IPのネットワーク管理の中で障害管理に焦点を当て、障害検出手法のモデル化について検討する。なお、モデル化にあたってはパケットの流れに着目する。以下では、まず障害を定義するためにIP(Internet Protocol)層以下のネットワークのn層の状態を定義するn層状態モデルを提案する。さらに、このn層状態モデルをもとに、管理エージェントを用いた障害管理の枠組を示し、この管理エージェントが持つべき基本機能を検討する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
-
伊藤 正樹
Nttソフトウェア研究所
-
岡 敦子
NTTソフトウェア研究所
-
釘本 健司
NTTソフトウェア研究所
-
釘本 健司
日本電信電話株式会社ソフトウェア研究所:日本電信電話株式会社光ネットワークシステム研究所
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