森林計画における森林諸機能の最適配分
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概要
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森林のもつ木材生産機能や公益的機能を地域全体としてどのように配分すれば社会的要請に対応できるかといった問題を最適化問題として捉え, その最適化法について提案を行い検討した。F_iをi番目の森林機能を優先して施業する面積とし, a_iをその機能に対する社会的ニーズの評価値とする。x_iをF_iの全面積に対する割合とすれば, 社会的平均評価値P^^-はa_ix_iの和で表せる。x_iの和が1という条件の下でP^^-の極値を近似的に求めたところ, 最大になることが証明された。その結果, 最大のa_iに対応したx_iに1を与えればP^^-が最大になることがわかった。しかし, この方法では一つの機能しか発揮できないため森林諸機能を等しく発揮できる多様性の式をとりあげ, これに森林諸機能への社会的ニーズを加味した評価式Wを設定した。x_iの和が1という条件の下でWの極値を求めたところ, 最大になることがわかった。次に, この方法が他の三つの方法と比べてどの位の有効性があるのかを検討した。その結果, ここで提案した配分方法が社会的ニーズも考慮した一番妥当な方法として確認された。
- 日本森林学会の論文
- 2000-11-16
著者
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