トドマツの休眠に関する研究(IV) : 培養した休眠中の芽の原基体の生長に与える生長物質の影響
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概要
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無菌的な培養によって休眠中のトドマツの芽の原基体の生長におよぼすいくつかの生長物質の影響と芽の原基体から発生する内生的なエチレンの量を調べた。自発休眠の芽の原基体の生長は, 他発休眠の場合よりもかなり劣っていた。自発休眠および他発休眠の芽の原基体の軸の伸長では, 1.0μg/mlのGAあるいは1.0μg/mlのethrel区と生長物質無添加区とではほとんど差はなかった。しかし, 1.0μg/mlのBAは芽の原基体の軸の伸長と生重量の増加を著しく抑制した。培養中の芽の原基体は内生的に多くのエチレンを発生するが, 他発休眠の芽の原基体は自発休眠の場合よりも多くのエチレンを発生した。一方, この内生エチレンの除去は, 芽の原基体の生長を抑制した。これらの結果から, エチレンは培養した休眠中の芽の原基体の生長に影響を与えると考えられる。
- 1979-02-25
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