トドマツの休眠に関する研究(I) : 長日処理の秋伸び形成および初期休眠打破におよぼす影響
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概要
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トドマツ苗木の長日処理による秋伸び形成および初期休眠打破におよぼす影響を調べた。その結果は次のとおりである。6月25日から7月25日にわたる長日処理(22時間)によってトドマツ苗木は, 秋伸びが誘致された。秋伸びした枝では, 秋伸びの開始時期に葉原基が形成されていないので, 鱗片葉が発達して普通葉になった。8月25日から9月25日の長日処理では, 春期におけるような開芽が見られた。秋伸びのない場合, 札幌ではトドマツの休眠は8月下旬か9月上旬に始まり, 11月下旬に終了する。秋伸び枝および主軸の当年伸長部(春の伸長)の長さと葉数との間には同じような1次の回帰式が成り立つ。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1975-07-25
著者
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