植物組織に存在するシキミ酸(第3報) : シキミ酸含量の年間変化
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概要
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クロマツ, イチヨウの葉, 樹皮および辺材に存在するシキミ酸の量を月別に測定した。クロマツのように常緑の葉では, 葉の出た年の7月と翌年の7月とに最大の含量を示した。イチヨウの1年葉では8月に最大含量を示し, いずれも生長の終期とともに含量が減少している。樹皮も同じ傾向を示す。辺材は全くこれらの2つの組織と違つて, 夏期にはシキミ酸が消失している。このことはシキミ酸がリグニンの先駆物質であるとすると, 秋材, 春材のできることと関係があるかもしれない。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1960-06-25
著者
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長谷川 正男
都立大
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長谷川 正男
Government Forest Experiment Station
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館岡 孝
Japan Woman's University
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館岡 孝
Japan Woman's University
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