幹形に関する研究(1) : 相対幹形について
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概要
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本研究は主として幹の縦断面の形状について考察を加えたものである。試料としては, 京都府立大学大野演習林のスギ47年生の伐倒木42本および, 奈良県吉野郡川上村のスギ63〜71年生の伐倒木50本を用いた。縦断面の形を研究する前提として, 横断面の形についても実験的検討を加えたが, 幹の全長を通じ, 横断面の形は円として取り扱つて実際上差しつかえないことが認められた。縦断面の形については, これを絶対幹形と相対幹形に分けて考えるのが便利である。相対幹形は, 相対樹高と, 梢端から樹高hの9/10の所の直径d_<0.9>を基準直径とする相対半径とによつてえがかれる相対幹曲線によつて示される。相対幹曲線の幹軸の廻りにおける廻転体として与えられる立体を基幹体と名付け, その体積を相対材積θ_<0.9>と呼ぶ。これは同時に相対幹形の計量的指標として正形数λ_<0.9>の代りに用いられる。現実の幹は, 基幹体が, 与えられた樹高および基準直径まで膨脹してできたものと解され, 従つてその材積vは次式によつて与えられる。v=hd^2_<0.9>θ_<0.9>
- 日本森林学会の論文
- 1959-12-25
著者
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