浸透水による砂質斜面の表層崩壊(I) : 崩壊長に関する一予測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
浸透水によって引き起こされる斜面崩壊長を予測する式をクーロンの方法を用いて示した。このためには, 斜面の上方と下方の崩壊形態を仮定しなくてはならないが, ここでは, それぞれ主働土圧と受働土圧によるものを想定した。崩壊斜面長lは, 斜面下部で受働土圧を引き起こすのに必要な長さとして求められる。求められた崩壊長には, 未知の底面係数tanφ_1が含まれている。tanφ_1は浸透水深との関係より, tanφ_1∝tanθが予測された。ここにθは斜面の傾斜角である。実験データと野外データのtanφ_1にはこの傾向が見られた。このようなtanφ_1をl式に代入すれば, 崩壊長lを概略予測することができる。
- 日本森林学会の論文
- 1988-01-01
著者
関連論文
- 落差工の水理計算に関する二, 三の考察
- 砂防学会 WWW 試験運用開始
- 落差工の水理計算に関する二, 三の考察(II) : 落下後の流れに対する再検討と急傾斜水路の場合に対する検討
- 同種・同齢の植物個体群の生長則(I) : ロジスチック理論の拡張
- 崩壊面積率と水文データとの二, 三の関係
- 山地における斜面傾斜の度数分布と山地地形について
- 樹幹引き倒しによる根返りの発生機構
- 足尾銅山における 植生回復シミュレーションと治山事業の評価
- 寡雨年夏期('87年)における蒸発散量の減少傾向
- 三重大学附属演習林における量水堰堤の建設
- 浸透水による砂質斜面の表層崩壊(I) : 崩壊長に関する一予測
- 山地管理情報のデ-タベ-ス化--運用事例と将来性
- 流域状況把握のためのリモートセンシングデータの解析事例(森林水文学におけるリモートセンシングの利用可能性をさぐる)
- 砂防におけるリモートセンシング技術の活用 5. リモートセンシング技術の活用例(2)
- 砂防におけるリモートセンシング技術の活用 1. 総 論