落差工の水理計算に関する二, 三の考察(II) : 落下後の流れに対する再検討と急傾斜水路の場合に対する検討
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概要
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前報(1981)で行った落差工による比エネルギーのロスE_lの計算結果は, RANDの実験曲線に対し, あまりよい適合性を示していなかった。その理由は, E_lを計算するときに必要な落下後の流下水深h_1の推定に, 少々無理な点があったことにある。今回は, 二次元噴流理論における速度の減衰式を利用し, 試算法を用いて, ダム壁面側の水深h_fと, 落下後の流下水深h_1とを同時に求めた。計算結果は, h_f, h_1の実験結果をよく説明しており, この計算方法の有用性を示している。次に, 上流側水路が急傾斜の場合に対する飛距離L_p, 水脈の落下角θ_0,落下後の流下水深h_1,および比エネルギーのロスE_lを求める式を, 前報と同じ方法で導いた。このうち, 飛距離についてはその式の妥当性を確かめることができた。
- 1984-02-25
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