相対幹形とその幹材積推定への利用に関する研究(X) : 樹幹中央の相対直径に基づく相対幹形と正形数の推定

概要

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スギ, ヒノキ, アカマツ, カラマツの多数の林分における伐倒木の測定結果を用いて, 樹幹中央における林分の平均相対直径, η_<0.5h>と平均相対幹形ならびに平均正形数との関係を調べた。ここで, 相対幹形は相対直径列で表した。また, 異なる相対高の三つの正形数, λ_<0.1h>, λ_<0.3h>, λ_<0.5h>, を取り上げた。平均相対幹形と二つの平均正形数, λ_<0.1h>とλ_<0.5h>は, 明らかにη_<0.5h>によって変化した。しかし, λ_<0.3h>だけはほとんど一定であった。η_<0.5h>との回帰的な関係は, λ_<0.3h>を除く二つの正形数, λ_<0.1h>とλ_<0.5h>, では樹種による違いがなかったが, 平均相対幹形では樹種による差が認められた。このような結果からすると, η_<0.5h>に基づく相対幹形と正形数の表は樹種別に作成するのが妥当といえる。ただし, λ_<0.3h>の場合には, η_<0.5h>と無関係に各樹種での平均値をすべての林分に適用してもよい。
一般社団法人日本森林学会の論文
1987-11-25