針葉樹における二変数材積式の理論的誘導
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概要
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針葉樹における二変数材積式を理論的に誘導した。相対幹曲線式としてKunze式を採用した。既存の研究成果に基づいて, 相対高0.7と0.5における正形数λ_<0.7>とλ_<0.5>は, それぞれ0.7と1.0で安定していると仮定した。これらの仮定より, 相対幹曲線式の係数を推定する二つの方法を誘導した。これらの方法によって推定される係数は, 互いに等しいと仮定した。その結果, 次の二変数材積式が得られた;υ=πd_b^2h/4{2(1-h_b/h)}^<1.060>。ここで, υは幹材積, d_bは胸高直径, hは樹高, h_bは胸高(=1.2m)である。この材積式をスギとヒノキの資料に適用した。推定された幹材積の標準誤差はスギで0.028m^3,ヒノキで0.025m^3であった。誘導した材積式の仮定と関数形に基づいて, この材積式の特徴について考察した。
- 日本森林学会の論文
- 2001-05-16
著者
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