理論的材積式のスギへの適用
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概要
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吉野地方(奈良県),西川地方(埼玉県)および飫肥地方(宮崎県)において収集された合計181本のスギに対して理論的材積式を適用した。理論的材積式によって推定された幹材積の平均相対誤差と標準誤差は,吉野で0.923%と0.015m^3,西川で3.191%と0.006m^3,飫肥で15.908%と0.143m^3であった。一方,経験的材積式によって推定された幹材積の平均相対誤差と標準誤差は,吉野で-3.820%と0.042m^3,西川で0.536%と0.006m^3,飫肥で4.327%と0.030m^3であった。平均相対誤差と標準誤差のいずれに関しても,理論的材積式と経験的材積式との間で優劣はつけられなかった。比較に用いた経験的材積式は広く実用に供されているので,この結果は理論的材積式が実用に耐えうる平均相対誤差と標準誤差を備えていることを示唆する。本研究の結果は,理論的材積式の普遍性と適合性を支持しているといえよう。
- 応用森林学会の論文
- 2006-03-31
著者
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