相対成長式によるスギ同齢単純林における樹高曲線の解析 : 係数の簡単な推定方法
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概要
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スギの同齢単純林を対象として, 樹高と胸高直径との間に成立する個体方向の相対成長式について解析した。判別分析法によって林分を構成する立木を上層木と下層木に層化した。平均樹高と上層木平均樹高との関係, ならびに平均直径と上層木平均直径との関係は, いずれも原点を通る直線で回帰できた。これらの回帰式を用いて樹高(h)と直径(d)の相対成長式(h-αd^β)の係数を推定する方法を誘導した。係数βは二つの回帰式の傾きから, αは平均樹高と平均直径からそれぞれ推定できることを示した。この方法は, 林分の成長にともなう樹高曲線の転位を表現する上で有効であると考えられた。
- 日本森林学会の論文
- 2000-11-16
著者
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