7-5 気管支腔内照射の治療効果についての検討(シンポジウム7 Endobronchial/Endothoracic Treatment: Up-to-Date)
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概要
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目的.気管支腔内照射の有効性を評価するため,腫瘍縮小効果と予後につき検討した.対象と方法.^<192>Ir-HDRを用いた気管支腔内照射を原発性肺癌34例に施行した.組織型は扁平上皮癌28例,小細胞癌4例,大細胞癌1例,腺様嚢胞癌1例であった.有効性は通常治療群,早期癌群,外科治療併用群,対症療法群に分けて評価した.照射線量は15〜18 Gyを3分割で,または10 Gyを1分割で照射し,31例(91%)で40〜70 Gyの外照射と併用した.結果.全症例の気管支鏡で確認した奏功率(CR+PR)は84%であり,良好な局所制御能力が確認された.予後調査では,通常治療群27例の1・2・3年生存率は各44.3%, 23.6%, 5.9%で,中間生存期間は10.8ヶ月であった.早期癌群の3例は長期の無再発生存が得られ,このことはEBRTが早期肺門部扁平上皮癌治療に極めて有用であることを示唆する結果である.血痰コントロール目的の対症療法群2例では,効果は不確実であった.照射後外科併用群2例では,気管・気管支再建を伴う通常の放射線治療後でもトラブルの多い手術が行われたが,治癒機転に問題は無く,良好に回復し,長期生存を得た.結論.気管支腔内照射(外照射併用を含む)は気管支内に発育した肺癌の局所治療に有用であった.気管支腔内照射はまた早期扁平上皮癌の治療に有効であった.気管支腔内照射後の外科切除は安全に行え,長期生存に寄与できる治療法であった.
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2003-12-25
著者
-
野本 由人
三重大学大学院医学系研究科放射線治療科
-
伊井 憲子
三重大学大学院医学系研究科放射線治療科
-
野本 由人
三重大学画像診断科
-
野本 由人
三重大 医
-
野本 由人
三重大放射線科
-
野本 由人
三重大学医学部放射線科
-
野本 由人
三重大学放射線科
-
金田 正徳
国立病院機構三重中央医療センター呼吸器外科
-
金田 正徳
国立三重中央病院呼吸器外科
-
樽川 智人
国立三重中央病院呼吸器外科
-
伊井 憲子
三重大学放射線科
-
坂井 隆
国立三重中央病院呼吸器外科
-
大本 恭裕
国立三重中央病院呼吸器科
-
井端 英憲
国立三重中央病院呼吸器科
-
井端 英憲
Nho三重中央医療センター呼吸器科
-
井端 英憲
国立三重中央病院 呼吸器外科
-
坂井 隆
国立三重中央病院 呼吸器外科
-
金田 正徳
国立三重中央病院 呼吸器外科
-
樽川 智人
NHO三重中央医療センター呼吸器外科
-
大本 恭裕
NHO三重中央医療センター呼吸器科
-
樽川 智人
三重中央医療センター呼吸器外科
-
樽川 智人
国立三重中央病院 呼吸器外科
-
井端 英憲
三重中央医療センター呼吸器科
-
樽川 智人
Nho三重中央医療センター 呼吸器外科
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