ガラス管振動子の温度特性
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概要
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温度によるガラス管振動子の周期変化は, 二つの要素に大別できる。ーつは振動子材料の寸法および弾性特性の変化であり他の一つは, 振動子の中の液体密度の変化である。この二つの要素による効果は, 次の式によって表わされる。γ=1/2KT^2_x{ρ_xβ-K(T^2_x-T^2_a)αk}+T^2_a/T^2_xαここにγ : 温度による振動子の合成周期変化率 K : 装置定数 ρ_xβ単位温度あたりの液体の密度変化 T_x : 液体が入った時の振動周期 Ta : 液体が入っていない時の振動周期 α : 振動子自体の温度による周期変化率 αk : Kの温度による変化率 実験結果はこの式の妥当性を示した。この式は, ガラス管振動子を温度または密度センサとして設計する場合, あるいはそれの動作の解析などに有用である。
- 社団法人日本時計学会の論文
- 1978-06-20
著者
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