自動車タイヤの有効周の測定装置
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概要
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この開発された装置は車載形で, 自動車タイヤの有効周が正確かつ簡便に測定でき, 高い分解能で車輪の回転を計数するカウンタと地上の位置マークに対する検出器とから構成される.車輪の回転は光電的にタイヤ側面のマークで検出し(1回転あたり1パルス生ずる), 更に電子的補助分割で1回転の1/1000まで計数する.自動車の走行距離を決定するニつの位置マークは, 走行路を横切っている赤外線ビームであり, 自動車がそのマークを横切るときに回転を計数するための測定開始パルス又は終了パルスが発生する.タイヤの有効周, すなわち1回転あたりの走行距離は測定開始パルスと終了パルス間のタイヤの回転を計数し, その間の距離(既知)から算出される.タクシーメータの校正には, 普通は直線で平坦な1km以上の走行路を必要とするが, この装置は短い走行路, 例えば20m位で実用目的に対する合理的な精度を得るのに十分であることが特長である.この装置の総合誤差は測定条件が車速40km/h一定, 走行距離20皿のとき0.07%以下と評価した.約2mのタイヤの有効周は他の誤差要因を含めて, 前述の条件において0.2%の精度で決定できた.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1982-06-05
著者
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