実機におけるJavaアプレットのモニタリング方式の提案
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概要
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Javaアプレットを利用する携帯情報端末や組み込み機器などの実機テストあるいはフィールドでのメンテナンスを行う場合,そのJavaアプレットが正しく動作しているかどうかをリモートで検証しなければならないという問題がある.アプレットの動作を検証するには,実機におけるイベントの発生や処理のタイミング,およびプログラム間のメッセージの交信内容といった情報を取得する必要がある.しかしながら,現状のモニタリングツールでJavaプログラムの動作情報を取得しようとすると,メッセージ送信などを追加するために,すでに作成済みのメソッドを直接修正しなければならない.このため,動作情報を取得するためのアプレットと実際に動作するアプレットが異なったものとなり,テスト段階から実用段階へ移行する際にバグが発生する恐れがある.本発表では,Javaプログラムのメソッドを変更することなく,実機におけるプログラムの動作をモニタリングする方法について提案する.ここで提案する開発環境は,既存のJavaプログラムを入力すると,そのプログラムのメソッドをブラックボックス化してモニタリング用プログラムに組み込む.このプログラムを実行させると,イベントやメッセージの履歴をモニタリング結果として保持する.さらに,モニタリング結果をオブジェクト図上でアニメーション表示させる.これによって,Javaプログラムのシミュレーションやモニタリングから実行へ移行する際におけるバグの発生を防ぐことができるようになる.また,実行結果に誤りがある場合には実機を用いてメンテナンスすることも可能となる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2003-02-15
著者
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