メタモデル標準化の意義と最新動向(前編 : 基本的概念と歴史的経過)
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概要
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グローバルなビジネス連携を支えるシステムでは,ソフトウェアやモデルの柔軟性,整合性,共有性,拡張性などの確保が重要となる.そのため,標準的な分類体系,識別体系,オブジェクトパターン,メタデータ,など標準モデル構成要素(Standard Modeling Constructs)への準拠と,業界ごとの規範的ビジネスベストプラクティスへの準拠が必須となってくる.オブジェクトモデル化言語UMLのグローバルな普及とデファクト化は,それら標準モデル構成要素への準拠性確保を通じて複数異モデルの統合や変換が容易となることを意味する.昨今,特に,統合手段としての「UMLメタモデル」と,「メタモデル機能:MOF(Meta Object Facility)」への関心が高まっている.本稿では,前編で,まず,メタモデルの基本的概念を紹介してから標準化動向を紹介し,今後,情報技術分野においてメタモデルが重要性を持つことなどを解説したい.後編では,メタモデル機能としてのMOFとXMIについて詳しく解説する予定である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-11-15
著者
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