オブジェクトモデル化のためのメタファ構造化JDMF/BMの適用について
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概要
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JDMF及びその拡張としてのJDMF/BMは、オブジェクトモデル化基準として、他にない、いくつかの特徴をもっている。その一つは、原子オブジェクトとそれに基づくオブジェクト集約階層に関する枠組みを持つことである。その枠組みは、実世界における概念をオブジェクトやその関連で表現するだけでなく,オブジェクトそのものの組成(ingredient)を明らかにし、オブジェクトの共有や実現を容易とするものとなる。つまり、実世界の閧心領域を表現することだけに捕らわれ、関心領域の偏りそのものを取り除く過程をもたないモデル化は,オブジェクトモデルの必要条件を満たしても、オブジェクトの共有性や重複排除、あるいは安定性、などの十分条件を満たさない。オブジェクトモデル化における、十分条件検討の欠如は実システムにおける再利用やオプジェクト実現に大きな支障を来す。本稿では、JDMFの特徴をモデル化のメタファ(暗喩)と結びつけて、オブジェクト再利用、あるいはモデル一意性を目的としたモデル化の指針とすべくその構造と構成概念を論じる。また、例題として、ISO/IEC/SC21/WG3 CSMFプロジェクトで共通例題として提案された「ホテル予約問題」を採り上げる。
- 1995-05-25
著者
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