高速双方向推論のためのST-NET生成アルゴリズム
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概要
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知識工学の実システムへの適用が進むつれて,より高速な推論機構が望まれている.我々は,ST-NETアルゴリズムと呼ぶ高速推論方式を提案した.その実現のためには,ルールの条件部,結論部をそれぞれ弁別ネットに交換し,それらをターミナルノードで結合し,条件部,結論部に共通したパターンを飛び越すshort-cutアークを設定した構造を有するルール関連図(ST-NET)を生成する必要がある.本論文では,高速推論が可能なST-NETを効率良く生成するアルゴリズムを示す.まず,パターン間には,Difference,Matchaue,Super-sub,Equalの4種の関係があることを明らかにした.次に,パターンをSuper-sub関係によっ関連付けた階層グラフ内Matchable関係を部分的に表現すれば,これら4種の関係を得ることができ,このグラフからST-NETが直接生成できることを示した.さらに,パターンの数をNとすると,パターンの階層を用いることにより,O(N log N)の計算量で,ST-NETが生成できることを示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-09-15
著者
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田野 俊一
(株)日立製作所 システム開発研究所
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増位 庄一
(株)日立製作所 システム開発研究所
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大森 勝美
(株)日立製作所大みか工場
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増位 庄一
(株)日立製作所システム開発研究所
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大森 勝美
日立 大みか工場
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増位 庄一
(株)日立製作所 関西システムラボラトリ
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