SI-NETアルゴリズム双方向推論の高速処理方式
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概要
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知識工学の実システムヘの適用が進むにつれて,より高速な推論機構が望まれている.本論文では,高速な双方向推論を可能とするアルゴリズムを提案する.まず,双方向推論の実現に関し,(1)ルールの非伝播パターンに着目することにより,ルール間の関連図の生成が可能であり,これを用いて高速に推論ができること,(2)その関連図は,ワーキングメモリエレメント,ゴールの2種類のトークンを持つペトリネットとしてみなすことができ,このトークンの動きを制御することにより,様々なタイプの双方向推論を実現できること,を示す.次に,この解析に基づき得られた,ST-NETを用いた双方向推論の高速化アルゴリズムを提案する.ST-NETの特徴は,(1)ルール条件部,結論部を1つのネットワークで表現すること,(2)ネットワークは有向アークで構成され,部分的に双方向ネットワークとなること,(3)条件部,結論部に共通したパターを飛び越すshort-cutアークを有することである.本アルゴリズムは,ネットワーク内に,ワーキソグメモリエレメント,ゴールの2種類の情報を履歴データとして保持すること,および,shortcut アークに沿って処理すること,により処理を効率化し,ネットワーク内の2種類のデータの流れを制御することにより,双方向推論を可能にした.最後に,簡明な知識表現を持つ推論システムに対するST-NETの適用例を示す.
- 1988-10-15
著者
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田野 俊一
(株)日立製作所 システム開発研究所
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増位 庄一
(株)日立製作所 システム開発研究所
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増位 庄一
(株)日立製作所システム開発研究所
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増位 庄一
(株)日立製作所 関西システムラボラトリ
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