キュウリモザイクウイルスY系統(CMV-Y)RNA1の全塩基配列ならびにCMV全ゲノムRANの比較
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概要
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CMVRNA1の完全鎖長に相補的なcDNAを作成しその全塩基配列を決定した。RNAlは3,361塩基よりなり分子量111,462のタンパク質をコードしていた。このタンパク質にはGxxGxGKTで示されるnucleotide binding siteとGDT motifに似た配列とが認められた。RNA1間の塩基配列の比較を行った結果, Y系統はFny系統と高い相同性(96.4%)を示し, Q系統とは低い相同性(76.1%)を示した。Y系統内の5'非翻訳領域を比較すると, RNA1はRNA2と部分的に相同性があったがRNA3とは相同性が認められなかった。3'末端非翻訳領域なFny, OおよびD系統と比較したところ各RNAについて95%以上の相同性があり, 認められる塩基置換も一つのステムループに集中する傾向があった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1990-10-25
著者
-
増田 税
日本たばこ産業(株)生命科学研究所
-
高浪 洋一
日本たばこ産業(株)生命科学研究所
-
片岡 二郎
日本たばこ中研
-
片岡 二郎
日本たばこ生命研
-
増田 税
日本たばこ産業 (株) 生命科学研究所
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