キュウリモザイクウイルスサテライトRNAの形質転換タバコにおける発現
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概要
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キュウリモザイクウイルス(CMV)のサテライトRNA (Y-satRNA)のcDNAをカナマイシン耐性遺伝子とともに, Agrobacteriumを介したTiプラスミドバイナリーベクター法によりタバコの核DNAに導入した。単量体および二量体のcDNAコピーで形質転換したタバコはいずれもCMVを接種すると, サテライトRNAを生産するとともに本サテライトRNAに特徴的な鮮黄色病徴を呈した。CMVを接種しない転換植物は, サテライトRNAの塩基配列を持つ転写物を全細胞で生産しているにもかかわらず, 外観上非形質転換植物となんら差異は認められなかった。In vitro転写RNAは, プラスミドの構築から予想された長さを持つことがノーザン分析(Northern blot hybridization tests)によって確認された。また, 形質転換体から自殖種子を得, 後代の植物について検定した結果, カナマイシン耐性遺伝子, サテライト遺伝子ともに, タバコの核遺伝子として遺伝し, 発現されることが判明した。
- 1989-01-25
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