TMV感染や薬剤処理によるタバコ葉での感染特異的タンパク質の誘導とTMVに対する抵抗性の獲得
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概要
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TMV感染や, ある種の薬剤処理によってタバコ葉に多量の感染特異的タンパク質 (pathogenesis-related proteins) が新たに誘導される。誘導の経時変化を, TMVに感染したサムスン NN タバコ葉から精製した本タンパク質の一つPR 1aに対する特異抗体を用いて定量した。また, 薬剤処理によって獲得されるTMVに対する抵抗性の程度と, この処理によって誘導された感染特異的タンパク質の量との関係を, 同じ系を用いて検討した。サムスン, サムスンNN, キサンチ, キサンチNNを用いた4種の実験結果により, 葉に含まれる本タンパク質の量が多いほど, TMVの増殖または拡大が阻害されることが明らかになった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1986-10-25
著者
-
松岡 信
名古屋大
-
下村 徹
植物ウイルス研
-
下村 徹
東京農大生産
-
大橋 祐子
National Institute of Agrobiological Resources
-
下村 徹
Vegetable and Ornamental Crops Research Station
-
松岡 信
National Institute of Agrobiological Resources
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