サツマイモ斑紋モザイクウイルス強毒系統(SPFMV-S)のCP遺伝子導入植物のジーンサイレンシング系統におけるウイルス抵抗性, Received September 24, 1998; Accepted February 18, 1999
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概要
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SPFMV-SのCP遺伝子および3'非翻訳領域を導入した形質転換植物(Nicotiana benthamiana)から導入遺伝子の翻訳産物が発現している系統(CP産生系統)とジーンサイレンシングによる導入遺伝子の抑制が起こっている系統(サイレンシング系統)について,相同性が比較的高いウイルスSPFMV徳島系統(SPFMV-T;70〜77%)とより近縁度の低いサツマイモ潜在ウイルス(SPLV;59〜63%)に対する抵抗性を調べた。CP産生系統、サイレンシング系統ともSPFMV-Tに対して部分的な抵抗性を示したが、その程度はサイレンシング系統でやや高い傾向が認められた。また,いずれの系統もSPLVに対して抵抗性を示さなかった。これらの結果は導入遺伝子のジーンサイレンシングによるウイルス抵抗性は、ウイルスと導入遺伝子の塩基配列の間に70%以上の相同性を必要とすること、および抵抗性植物作出においてタンパク質を介した抵抗性同様に有効であることを示唆している。
- 日本植物病理学会の論文
- 1999-06-25
著者
-
西口 正通
愛媛大農
-
園田 昌司
岡山大資生研
-
西口 正通
農業生物資源研究所分子遺伝部遺伝子応答研究室, 現岡山大学資源生物科学研究所
-
園田 昌司
農業生物資源研究所分子遺伝部遺伝子応答研究室
-
西口 正道
植物ウイルス研
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