命令発行スロット数を考慮したVLIWプロセッサのアーキテクチャ最適化手法 (<特集>電子システムの設計技術と設計自動化)

概要

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VLIWプロセッサは複数の演算を並列に実行できるため性能を高くすることが可能であるが, 1つの命令中に複数の演算命令を含んでいるため命令長が長くなり, 命令メモリのハードウェア・コストが大きくなるという問題がある. この問題は, 演算命令を同時発行するスロット数を制限し, 命令長を短縮することで解決することができる. しかし, この場合, プログラムの実行サイクル数が増加する可能性があるため, 性能とハードウエア・コストを考慮したうえで, プロセッサの演算命令発行スロット数を決定する必要がある. 本稿では, 演算命令発行スロット数が可変なVLIWプロセッサ・モデルの提案を行い, 提案モデルを用いた場合の命令スケジューリング・アルゴリズムを示す. また, ハードウェア・コストを考慮したうえで, 与えられたアプリケーション・プログラムに適した演算命令発行スロット数を決定する演算命令発行スロット数最適化アルゴリズムを示す. 提案手法を用いて数種のプログラムに対して試行実験を行い, 適切な演算器構成と演算命令発行スロット数が選択されることを確認した.
1999-04-15