「ことだま」文書処理システムの文節わかち書き仮名漢字変換
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概要
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近年, カナ漢字変換の手法を用いた日本文の入力方式が種々提案されており, それに基づくワード・プロセッサも実用機が出現している. しかし, カナ漢字変換は, 少なくとも現在の技術水準では, 変換誤りの発生することを避けることができない. したがって, その意味で漢テレ方式, その他の漢字直接打鍵, および, 英文の入力方式と本質的に異なり, 入力系全体における人間の介入およびその負担を人間工学的側面より考慮し, 設計を行う必要がある. また, 特に打鍵者への負担が少ないといわれる文節わかち書き方式においては, 表記のゆれ, 同音語, 言葉の学習, 誤変換の訂正などにおいて多くの重要な問題が発生する. 本稿では, 著者らの試作システムに基づき, 仮名漢字変換方式の設計に当っての人間工学的側面からの考慮を述べるとともに, 特に文節わかち書き方式における問題点, その解決案を議論する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-01-15
著者
-
大河内 正明
日本アイ・ビー・エム(株)東京サイエンティフィック・センター
-
藤崎 哲之助
日本アイ・ビー・エム(株)東京サイエンティフィック・センター
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諸橋 正幸
日本アイ・ビー・エム(株)東京サイエンティフィック・センター
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大河内 正明
日本アイ・ビー・エム 東京基礎研
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諸橋 正幸
日本アイ・ビー・エム(株)サイエンス・インスティチュート
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