連続単語認識における単語間調音結合補正法
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概要
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連続単語音声認識においては、認識率向上のための単語間調音結合への対処が大きな課題である。この解決法として従来から、標準パタンの重ね合わせ引き離し、半単語対方式などが提案されている。前者は、孤立発声された標準パタンのみを用い、その重ね合せ及び引き離しを行うことにより調音結合に対処しようというものであるが、このような方法では十分に調音結合に対処できないのみならず、コンテクストを考慮していないため、登録語彙によっては、かえって誤認識を起こすことがある。これに対し、後者は調音結合を受けた部分を含む標準パタンを用いるというものであり、調音結合の部分の情報をより積極的に利用しようとするものであるが、標準パタンの数は単語数の2乗に比例して増加する。筆者らは、連続単語認識において、標準パタンの増加を最小限におさえて調音結合に効果的に対処するため、方針1:音韻に応じた標準パタンの切り出し方針2:VCV標準パタンによる単語接合部補正方針3:複数尺度によるマッチング結果の評価の3つの方針に基づく「複合パタン認識法」を提案し、これを文節認識に適用して評価実験を行ったので、報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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大河内 正明
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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大河内 正明
日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンス・インスティチュート
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大槻 朋子
日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンス・インスティチュート
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大河内 正明
日本アイ・ビー・エム 東京基礎研
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