ソフトウェア要求定義のためのコミュニケーションモデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ソフトウェア要求定義のためのコミュニケーションのモデルと,それに基づくソフトウェア要求仕様化技法について述べる.形式的な要求言語によって要求仕儀の高品質化を狙う手法が数多く提案されてきたが,その形式性が書きやすさや読みやすさを阻害するといった問題点も指摘されている.本稿では要求の記述過程を,記述者と計算機(記述解析系)の間でのコミュニケーション(伝達)によって進むものとみなし,コミュニケーションのモデルを提案する.次に形式的な要求言語をどの程度まで自然言語に近づけても,計算機が正しく解析できるかをモデルに基づいて考察し,より自然な文体での要求の記述を可能とする手法を示す.ここでは(1)語句の省略,(2)代名詞の利用,(3)新規の動詞の利用,(4)新規の名詞の利用,(5)新規の概念の利用が要求の仕様化において可能であることを示す.最後に開発してきた日本語要求言語を用いて具体的に要求記述とその解釈の過程を説明する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-08-15
著者
関連論文
- 要求フレームに基づいたソフトウェア要求仕様化技法
- 要求定義のための要求フレーム
- 実行時エラーのプログラム相談システム『Consult:R』
- コンパイルエラーのプログラム相談システム『Consult:C』の評価
- Consult(コンパイル編)のシステム化について
- プログラム相談プロジェクトConsultの全体構想
- FORTRANコンパイルエラーに対するプログラム相談の自動化
- オブジェクト指向分析における機能モデルの正当性検証手法
- ビジュアルな仕様言語処理系の開発
- オブジェクト指向分析における機能モデル検証支援
- オブジェクト指向分析におけるモデル間の整合性検証支援
- ビジュアルなソフトウェア要求定義支援
- ビジュアルな要求言語
- 簡単な日本経済モデル解釈のためのエキスパートシステム
- ソフトウェア要求定義のためのコミュニケーションモデル