属性値予測による1パス属性文法の評価法
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概要
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本論文では, 1パスのボトムアップ構文解析系を用いて, 構文解析木を作成せずに, 構文解析と同時にすべての属性を評価するための方法について述べる. 効率のよい属性評価のために, 属性文法を動作ルーテイン型記述に変換する方法を提案する. 従来の変換法で扱える属性文法は, 合成属性のみからなる記述か合成属性と特殊な相続属性のみからなる記述であった. 本論文で提案する変換法は, 従来の変換法の扱える厳しい相続属性の制限を緩和したL属性文法のサブクラスに対して適用可能である. この方法では, 一部の相続属性の値をあらかじめ予測することにより, その相続属性の生起を除去し, ボトムアップ構文解析と同時に意味計算可能な動作ルーティン型記述に変換する. 変換後の動作ルーティンによる意味計算では, 相続属性に相当する値の予測値を計算し, それらの値を用いて構文解析と同時に意味計算を進め, 正しい値が決定した時点で正しい値のみを選択し, 正しい意味計算を行う.
- 1996-03-15
著者
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