ハイパーメディアに基づく共同文書作成環境 MuHyme
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
共同文書作成作業における複数ユーザ間の情報の共有と,コミュニケーションを支援する環境を提供するために,マルチユーザ・ハイパーメディアシステムMuHyme(Multi-user Hypermedia)を開発した.Mu-Hymeでは基盤データベースとしてハイパーメディアを採用し,相互に関連するマルチメディア情報を長期間にわたって共有一元管理することを可能とした.またリンクづけ操作として,ノードへのコメントづけを導入することにより,協調作業における基本的なコミュニケーション手段を提供している.これにより複数のユーザが文字や図形,静止画,音声を含むマルチメディア文書を共有して,その文書に非同期的にコメントづけを行って議論することを可能とした.MuHymeの特徴は,(1)ハイパーメディアのノード更新に,チェックイン・チェックアウト操作に基づくデータ更新モデルを導入し,長時間セッションにおいて他のユーザの作業進行を妨げないようにした,(2)他のユーザの操作をメッセージにより通知し合うメカニズムを提供することにより,協調的なアクセスを可能とした,(3)文書のバージョン管理と議論の履歴管理とを統合し,議論の繰り返しを防ぐようにしたことにある.MuHymeは実験システムの開発を終了し,利用評価を行っている.本論文では,MuHymeの特徴的なグループウェア機能の設計と実現,利用評価について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-06-15
著者
-
友田 一郎
(株)東芝研究開発センター
-
水谷 博之
(株)東芝
-
村永 哲郎
(株)東芝研究開発センター情報通信システム研究所第二研究所
-
守安 隆
(株)東芝研究開発センター情報・通信システム研究所第二研究所
-
水谷 博之
(株)東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
-
水谷 博之
(株)東芝研究開発センター情報・通信システム研究所第二研究所
-
友田 一郎
(株)東芝研究開発センター情報・通信システム研究所第二研究所
-
村永 哲郎
(株)東芝研究開発センター情報・通信システム研究所
-
村永 哲郎
(株)東芝研究開発センター情報・通信システム研究所第二研究所
-
守安 隆
東芝 研開セ
-
守安 隆
(株)東芝 情報・社会システム社 Si技術開発センター
関連論文
- デジタル家電の接続を考慮した家庭ディレクトリサービス
- 次世代アーキテクチャ向けオペレーティングシステムマイクロカーネルの評価
- NeXT Computerを用いた音声合成実験環境
- 2クラス判別の統合による多クラス判別の一手法
- 2クラス判別の統合による多クラス判別の一手法
- デスクトップ会議システムOpen Group Mediaにおけるアプリケーション共有機能の高速化
- モバイルコンピュ-ティングのためのミドルウェア技術 (特集:モバイル化が進む情報通信システム--いつでも,どこでも,情報アクセス!)
- Open GroupMedia : 個人用アプリケーションを共有するグループウェア・フレームワーク
- ノイズや文字認識誤りを許容できるワードマッチング法
- 制御ソフトウェア開発のための参照モデル
- 参照モデルに基づくオブジェクト指向フレームワーク開発手法
- シーケンス制御ソフト自動生成システム : 制御対象モデルの構築支援技術
- 対象モデルに基づくシーケンス制御ソフトウェアの設計支援
- プラントモデルに基づくシーケンス制御ソフトウェアの仕様説明手法
- Webサービス (特集1 次世代ネットビジネスを支える XML技術--より豊かな表現力と拡張性でネットビジネスを加速する)
- 64bit単一仮想記憶OSにおける X Window System のクライアント/サーバー通信機構
- MAP推定に基づいた宛名住所領域抽出方法
- D-12-18 多国語対応を可能にする住所読み取り方式の提案
- 移動先で同じユーザ環境を実現するための携帯ファイルサーバ
- グループウェア開発用フレームワーク
- UNIXネットワークにおけるオーディオサーバ
- ハイパーメディアに基づく共同文書作成環境 MuHyme
- マルチユーザ・ハイパーメディアシステムによる共同文書作成支援
- デスクトップ会議システムOpen GroupMediaにおける音声会話
- リジェクトを考慮した競合学習のための最小識別リスク規準
- 組立て知能ロボットARIのプラニングシステム
- リジェクトを考慮した場合の最小識別誤り学習法の提案
- 一般回帰ニューラルネットを用いた最小2乗非線形判別写像の近似学習
- 3. グループウェアのための情報共有技術 ( グループウェアの実現へ向けて)
- 最大事後確率推定に基づく文書構造理解