(74)EZ::TNトランスポゾン挿入システムを用いたイネ白葉枯病菌変異株の作出
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概要
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植物病原細菌の病原性関連遺伝子の単離・同定を行う上でトランスポゾン挿入変異株の作出・利用は極めて有効な手段である.本研究ではEZ::TNトランスポゾン挿入システム(Epicentre Technologies)を用いてイネ白葉枯病菌病原性変異株の作出を試みた.in vitroにおいてトランスポゾンとトランスポゼースの複合体を作成し,これをエレクトロポレーション法により白葉枯病菌T7174R株に導入した.その結果1μgのトランスポゾンあたり,1×10^5cfu以上の高い効率でトランスポゾン挿入株を得ることができ,本システムが白葉枯病菌変異株の作出に有効な手段であることがわかった.得られた変異株の病原性検定を行ったところ,いくつかの病原性の低下した変異株を単離することができた.これらの中には,typeII分泌機構の形成に関与するxpsL,xpsEやxpsN,あるいはphosphoglucose isomerase遺伝子と高い相同性をもつ領域にトランスポゾンの挿入をもつものが含まれ,これらの遺伝子が本菌の病原性に関与することが示唆された.現在,得られた変異株の性状解析を行っている.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
久保 康之
京府大院農
-
津下 誠治
京府大農
-
久保 康之
京府大農
-
奥 尚
広島県大生資
-
津野 和宣
宮崎大農
-
加来 久敏
生物研
-
落合 弘和
生物研
-
井上 康宏
生物研
-
井上 康宏
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター
-
落合 弘和
京府大院農
-
奥 尚
県立広島大生命環境
-
古谷 綾子
京府大農
-
古谷 綾子
生物研
-
井上 康広
(株)オリノバ
-
津下 誠治
京府大院生環
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