(56)AtMT法により作出したウリ類炭そ病菌の病原性欠損変異株における欠損形質と遺伝子破壊との関連性
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概要
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演者らはこれまでにAgrobacterium tumefaciens-mediated transformation(AtMT)法によりウリ類炭そ病菌の形質転換体を作出し,色素合成能や脂肪酸代謝能などを欠損する25菌株の病原性欠損変異株を選抜していた.今回,これら変異株における挿入領域について解析し,欠損形質との関連性を調べた.TAIL-PCR法による隣接ゲノム領域の回収を試み,得られた増幅産物の塩基配列を決定した結果,14菌株でT-DNA境界領域に隣接してゲノム領域を確認した.挿入領域について既知遺伝子との相同性検索を行った結果,アルビノ変異株pd6において本菌で既に単離されているPKS1遺伝子が確認された.また,色素合成能欠損株pd1ではCu^<2+>P型ATPase遺伝子,脂肪酸代謝能欠損株fa1624では出芽酵母で同定されているペルオキシソーム機能関連遺伝子PEX13,一次代謝能欠損株fa3822では出芽酵母のアルギニン生合成遺伝子ARG5,6とそれぞれ相同性がみられた.これら遺伝子は変異株の欠損形質に関連した機能をもつと考えられ,現在各遺伝子の病原性への関与を相補試験により検討している.
- 2003-02-25
著者
-
久保 康之
京府大院農
-
久保 康之
京都府大院農学研究科
-
白石 友紀
岡山大農
-
辻 元人
岡山大農
-
藤井 聡
日本曹達
-
白石 友紀
岡大院自然科学
-
辻元 人
京都府大農
-
津下 誠治
京都府大院農
-
藤井 聡
京都府大院農
-
津下 誠治
京府大院生環
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