ソ連, 中国, ネパール, タイ, インドネシアおよびコロンビア産イネいもち病菌のレースと交配型
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概要
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6ヵ国産イネいもち病菌計130菌株についてレースと交配型の検定を行った。日本のレース判別品種(および国際レース判別品種)により同定したレースの数は, ソ連産菌株で3種類(3種類), 中国産菌株で7種類(9種類), ネパール産菌株で2種類(2種類), タイ産菌株で3種類(2種類), インドネシア産菌株で4種類(4種類), およびコロンビア産菌株で5種類(12種類)であった。日本のレース判別品種と国際レース判別品種とで検定した結果は必ずしも一致しなかった。また, 供試菌株の約40%は, 一部の品種における反応が反復実験の度に異なったため, レースを同定できなかった。レース反応が一定しない理由としては, 菌自体の病原性変異のほか, 一部の判別品種の遺伝的不均一性が関与していると考えられる。中国およびコロンビア産菌株では両交配型の存在が確認されたが, ソ連およびネパール産菌株では交配型Aだけが確認された。なお, インドネシア産菌株の交配型は, 全供菌株試とも交配型aであった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1986-04-25
著者
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