奥地山村における地元建設業者の存立基盤 : 島根県羽須美村を事例として
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概要
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本研究では奥地山村における建設業者の存立基盤を明らかにするために, 公共事業の受注過程を中心に分析した. 事例調査は島根県羽須美村で行った. 羽須美村の事例では指名競争入札の過程を通じて, 発注者による業者指名と指名業者間の話し合い, いわゆる談合の二段階の調整が行われる. この二段階の調整によって各町村毎に受注圏が形成される. また業者指名の基準として用いられる格付け制度は新規参入業者の急速な成長を抑制した. これらの参入障壁の存在によって, 公共事業の急増は直接, 村内建設業者の成長につながった. しかしその成長には市町村規模による上限が存在した.
- 経済地理学会の論文
- 1998-12-31
著者
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