964. 中新世絶滅珪藻 Denticulopsis 属の初生蓋殼
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概要
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Katahiraia属およびYoshidaia属として記載された中新世の珪藻化石について, 形態学的及び層序学的な研究を行った。その結果, これらは, Denticulopsis属の初生蓋殼である可能性が高いことがわかった。この2つの属は, Denticulopsis属に形態が非常によく似ているが, 蓋殼表面が丸みを帯びていること, 縦溝が蓋殼の中央にあることによって, Denticulopsis属とは区別される。こうした特徴は, 珪藻類の初生蓋殼に見られる一般的な特徴によく合致する。また, Katahiraia属およびYoshidaia属の種の層序学的産出範囲は, 対応するDenticulopsis属の種のそれとよく一致する。
- 日本古生物学会の論文
- 1994-04-30
著者
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柳沢 幸夫
Geological Survey Of Japan
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柳沢 幸夫
Geological Museum Geological Survey Of Japan
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Yanagisawa Yukio
Geological Survey Of Japan
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