959. 無縦溝珪藻の 1 新種 Delphineis kamenooensis の系統学的意義
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概要
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化石珪藻の1新種Delphineis kamenooensis Yanagisawa sp.nov.を常磐炭田に分布する下部中新統の亀ノ尾層から記載した.本種は, Akiba(1986)による北太平洋珪藻化石帯区分のThalassiosira fraga Zone(NPD 2)の上部(前期中新世後期)からCrucidenticula kanayae Zone(前期中新世末)にかけて産出し, この区間の指標種となる.光学顕微鏡及び走査型顕微鏡による観察によれば, 本種は, 線形をした外形, 比較的まばらな点紋, および蓋殼表面の溝によって特徴づけられる.本種は, Delphineis miocenica (Schrader) Andrewsに形態的によく類似し, 層序的産状から, D.miocenicaの祖先種と考えられる.D. kamenooensisは, Delphineis属の中に見られる3つの属内種グループとそれぞれと共通する形質を持ち, 系統的にはこれら3グループの中間に位置する.
- 日本古生物学会の論文
- 1993-12-30
著者
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柳沢 幸夫
Geological Survey Of Japan
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柳沢 幸夫
Geological Museum Geological Survey Of Japan
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Yanagisawa Yukio
Geological Survey Of Japan
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