フィリピン産クルマエビ類に関する研究
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概要
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1976年から5年間,フィリピン各地において,クルマエビ類(Penaeoidea)の分布・生態調査を実施し,3科9属から成る35種を査定した。そして,それらのうち15種はフィリピンでの新記録であることが判明した。また,モエビを除く各種を図示し,それらの査定に必要な検索表を作成した。フィリピンにおけるエビ漁業の実態等から,多くの種は水産上重要な位置を占めていることが明らかとなった。それらは12種即ち,Metapenaeus anchisutus, M.dalli, M.moyebi, M.ensis, Penaeus indicus, P.japonicus, P.latisulcatus, P.merguiensis, P.monodon, P.semisulcatus, Solenocera alticarinata,とS.melanthoであった。そしてウシエビ(P.monodon)をはじめとするクルマエビ属(Penaeus)は水産増養殖上極めて有望であることに言及した。
- 日本甲殻類学会の論文
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