40-2 分散勤務者用メディア空間におけるメッセージ通信機能の実装
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概要
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筆者らはメディア空間システムである「e-office」の開発に際して、映像表示部の近傍にメッセージ通信機能の表示部を配置した。その意図は、各ユーザが今後の行動予定等を本機能により他のユーザへ通知することにより、ユーザ間において電話やEメールによるコミュニケーションのタイミングを容易に判断できるようにすることや、システムがユーザに対してコミュニケーションのきっかけを与えることにより電話やEメールによるインフォーマルコミュニケーションを増加させることであった。しかしながら、実際に本システムの完成後テスト運用を開始した結果、メッセージ通信機能自体がインフォーマルコミュニケーションを行う「場」となり、この「場」において様々な性格のコミュニケーションが観察された。そこで我々は3ヶ月に渡ってメッセージのログを記録しその内容を分析したところ、分散勤務者間では電話やEメールでは行ない得ないコミュニケーションニーズが存在していること、およびe-officeシステムがそのニーズに対応しているらしきことを確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-05-24
著者
-
榊原 憲
キヤノン株式会社
-
加藤 政美
キヤノン株式会社
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田處 善久
キヤノン株式会社
-
宮崎 貴識
キヤノン株式会社
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榊原 憲
キャノン株式会社 i技術開発センター
-
田處 善久
キャノン株式会社 i技術開発センター
-
宮崎 貴識
キャノン株式会社 i技術開発センター
-
加藤 政美
キャノン株式会社 i技術開発センター
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榊原 憲
キャノン株式会社:キヤノン電子株式会社
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