全方位映像呈示技術
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概要
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全方位映像を呈示する没入型ディスプレイは最近のバーチャルリアリティの中心的課題の一つである。著者は"Ensphered Vision"と名づけた、凸面鏡を用いて球体内部のほとんど全ての領域に映像を映すことを可能にする技術を開発した。球面スクリーンとして最もよく知られているのは、プラネタリウムのような半球面に映像を投影する装置であろう。しかし、この場合投影する半球内に人が入ると影を作ってしまうため、半球の外から見なければならない。そのため劇場としては使えても、人間の周囲を覆い尽くす没入型ディスプレイには適さない。Ensphered Visionは通常のプロジェクターの光を平面鏡と凸面鏡の組み合わせで拡散させることによって、球面スクリーンの全周面に映像を投影する。この方式の最大の特徴は、球体の中心部以外から全周面に投影することが可能であることであり、その結果非常に小型のスクリーンでも中心部から映像を見ることができる。また、市販のプロジェクタがそのまま使えるため、低コストでシステムが構築できる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-01-18
著者
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