情報慣性モデルとサイバーワールド

概要

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情報システムと社会環境を情報慣性モデルとサイバーワールドと捉え直し、現在生起している実世界とバーチャル世界との統合としてのサイバーワールド上で様々な政治的・経済的・文化的・宗教的な諸活動が実施されている。その諸活動を貫いている法則・原理原則を明らかにし、来るべき社会に備えるには何をどうすれば良いのかを考察する。筆者の一人がサイバーワールドを理論的に代数位相幾何学で定義し、従来グラフ理論では構築できない理論を構築した。その理論構造は、集合論・群論・組み合わせ位相幾何学の現代数学と情報科学との統合を試みたものである。そこには、理論構築の基本として逐次的独立関数的(incrementally modular)な抽象階層の構成基盤と論理操作としてのホモトピー理論とセル空間理論とが応用されている。現実のサイバーワールド上では、実際、非効率や不都合な操作や概念は自然に排除される。〓〓数学的な〓がコンピューター演算に働くからである。換言すると、コンピュテーションという工学的な〓がかかるからである。
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-03-14