ユビキタス環境におけるネットワーク資源提供モデルの提案

概要

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移動体通信環境の普及と整備により、空間を限定することなく通信に連続性を与えるための技術がさかんに研究開発されている。しかし、これらの技術は主にIP層における通信の連続性を確保するためのものであり、利用者の認証やアカウントおよびアクセスの管理に基づいたサービスの連続性に関してはあまり議論されていない。そのため、管理形態や運用ポリシの異なるサービスドメイン間を移動すると、インターネットヘの接続性が断たれたり資源が利用できなくなったりする可能性がある。したがって本研究では、現状の問題点を抽出・分類し、その要求項目について議論した上で,ユビキタスコンピューティング環境におけるネットワーク資源提供モデルを提案する。このモデルは,公開鍵暗号基盤のクライアント証明書などの個人識別情報や一時属性証明書を用いることを検討しており,外部で定義されたエンティティを移動先(内部)の資源へのアクセス制御や権限などにマッピングすることで柔軟なネットワーク資源提供を行う特徴を持つ.
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-07-17