無線マルチホツプ型ネットワークにおける状態情報の分散配置による耐故障性の実現手法

概要

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ネットワーク環境においてミッションクリティカルアプリケーションを実現する手法として、チェックポイントリカバリプロトコルがある。従来の有線ネットワークを対象としたプロトコルでは、状態情報を格納するための安定記憶が存在することと、メッセージの送信元コンピュータと送信先コンピュータの同期によって一貫性のないメッセージ(紛失メッセージと孤児メッセージ)が検出、回避できる程度に十分な通信帯域幅が存在することが前提となっている。本論文では、これらの前提が成立しない無線マルチホップ型ネットワークにおけるチェックポイントプロトコルを提案する。k-同時故障への耐性を実現するために、各移動コンピュータの状態情報は、無線マルチホップ通信で到達可能な無線基地局の安定記憶かk台の近隣移動コンピュータの揮発性記憶かのいずれかに格納する。このとき、紛失メッセージとなる可能性のあるメッセージを中継移動コンピュータの状態情報の一部として記憶することにより、状態情報とメッセージログを同一の移動コンピュータに同時に保存することができる。これによって、チェックポイントプロトコルの開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-03-04

無線マルチホツプ型ネットワークにおける状態情報の分散配置による耐故障性の実現手法

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